渋谷にある小さな地球!HDEに一日体験入社して感じた社内英語化とは?(前編)

おはようございます、Buildersconスタッフの石田です。

藪から棒ですが、今回builderscon tokyo 2017にもご協賛頂いている株式会社HDE様に体験入社をさせていただきました!

…といっても、業務をやらせていただけるわけではなく、一日いるだけのなんちゃって入社体験ですが。

経緯

HDE様は企業のセキュリティ向上させるクラウドセキュリティサービス「HDE One」等を提供されている日本の企業ですが、ここ数年では思い切って国際的な社風に舵を切った事を前回役員の宮本様のインタビューにてお伺いしました。

www.hde.co.jp lantern.builderscon.io

「国外から就職するエンジニアがもはや半数、社内公用語は英語」…完全なるおっさんジャパニーズな自分にとっては全く想像ができない世界ですね。というか正直怖い、取って食われるのではないか。

…そんな適当な感想を言っていたら「じゃあ一度きたらいいじゃん!」ということでお誘いいただいたのです、朝から晩まで丸一日国際化された企業に滞在!

「同僚がノットジャパニーズ」どころか同僚自体、過去あまりいなかった私です。これは良い機会と体験させていただきました!💪

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出勤

HDEさんのオフィスは渋谷ですが、京王線で出勤する私から見れば最寄りは神泉駅です。

私は八王子という比較的へんぴなところに普段引きこもっているのでまず出勤にくじけそうになりましたが、今回出社時刻は朝10時とラッシュアワーではなかったのでなんとか到着することができました。基本的に出社時間は自由とのこと。

私は8:30には出勤しますよ!(社員のlestrrat氏談)

とりあえず受付に行き、今回対応してくれる方をまちます…。

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いらっしゃいました!株式会社HDE代表取締役社長兼CTOの小椋一宏さんです!

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ーー今回は貴重な機会をありがとうございます

(小椋社長)「今日は是非HDEを見ていってください!」

ーーありがとうございます!

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社長さんがこんな私の相手をしていていいのでしょうか…。いや、私の持っている格言の一つに「社長が暇な会社は順調である」というものがあります(注釈:小椋社長は暇ではないです)。

こうやって、謎の人間の相手をしてくれるということは、この会社は実に順調だということが伺えます(注釈:筆者の主観です)。

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とりあえずHDEといえばドクペなので、飲みながら本日の体験に期待をする私

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社内見学

まずはHDE社内を見学させていただきました。しばし既視感のある文章が続きます。

執務室

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小椋さん「今はワンフロアに全員の席があります」

ーーエンジニアの方とそれ以外の方も同じような感じですね

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小椋さん「奥の方がエンジニア、そして手前がソリューション、営業という感じになっていますね。フリーアドレスとなっています」

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ーーなるほど、フリーアドレスだからロッカーがあるんですね…あっ、宮本さんのロッカーだ、役員も同じタイプのロッカーなんですね

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ーーバランスボールだ、バランスボール率高くない?

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ーーもちろん普通のチェアの方もいらっしゃいます

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オフィスにはあのまもるくんもいたのですが、パクりといわれそうなので写真は掲載しません(?)

ーーしかし、これくらい人が多いとコミュニケーションが密になりそうではありますが、時には窮屈になるかもしれませんね

小椋さん「実は別のフロアがありまして、そちらで作業をする人も多いです」

ーー見せてください!

クリエイティブアンドコラボレーティブワークスペース

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別のフロアは先ほどの執務エリアとうってかわり、贅沢な空間の使い方。部屋の名前の通り、クリエイティブな作業や、コラボレーション作業むけに整備されています。

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(編集注:このスペースは2017年5月に改装されました)

ーーこのフロアはテーブルがあったり

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ーー大画面モニターを囲むようにスツールがあったりするんですね

小椋さん「大人数での打ち合わせはここでおこなったりしますね、あとは社内勉強会とかもここで行います」

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大きなテーブルでは話ながら作業をしたり

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セグウェイの頭にiPadがついてるみたいなテレカンファレンス用のロボットとか

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Doubleという 遠隔プレゼンスシステムらしいです。 後述のMTSの時にも、これでリモート参加している方がいるようでした。

ふと窓際を見るとなにやら不思議な席が…

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集中用の席でした、いいな。

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ほかにもマッサージチェアなどが置かれている休憩室もありました。

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と、そのとき天井から生えている謎のデバイスに気づく

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ーーこれはなんです?

小椋さん「いま全社をフリーアドレス化して、このフロアでも作業ができるようにしています。結果として、だれがどこにいるかを把握しづらくなったのですよね」

ーーなるほど?

小椋さん「これはだれがどこにいるか探すことができるシステム…になる予定です」

ーー予定というのは?

小椋さん「これは私が開発中のものなんです」

そう、小椋さんはガチのテックな経営者さんなのです。こういうのを自作してしまうのです。

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ーーよくみたら基盤むき出しで、3Dプリンターですられたようなケースですね。

小椋さん「まあ、趣味と実益、そして実験ですね」

「では、他のもうちょっと変わった部屋もご紹介します」

会議室

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ーーここは…

小椋さん「会議室です」

ーー他の部屋との落差が激しい。小椋さんは和服ですしこういう和テイストがお好きなんですか?

小椋さん「実はこのフロアは居抜きでして」

ーー…あっここ!知ってるぞ?!

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(知らない人は有名企業訪問ブログ様の2009年9月あたりを探してみましょう)

Praying Room

小椋さん「この部屋はプレイヤールームです」

ーープレイ?遊ぶのですか?

小椋さん「いや、祈りのPrayer Roomです。主にイスラム教徒の方などが使う礼拝の部屋ですね」

ーーなるほど、話には聞いたことがありますが、実際に社内に用意されているのは初めて見ました

小椋さん「様々な文化宗教の人達も尊重して迎えたいのです」

写真はございませんが、外がよく見える静かな部屋でした

社長室

ーーフウ、これで一周でしょうか

小椋さん「最後に社長室を紹介します」

ーーおっ社長室!きっとなんかすごい机があるんですよね!!

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ーーすごい!!机がブロックだ!ってすごい方向が違うでしょうこれは!

小椋さん「スタンディングデスクです」

ーーこれは…コスト的な問題なんですかね(違います)

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ーー熊手があるのはわかるんだけど(私も熊手を買う派です)

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ーー銅鑼があるし…

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ーーガジェットや、ブレッドボードと謎の制作中のものが…

ーーこれはなんですか?

小椋さん「制作中です、秘密です」

ーーさっき天井から生えてたやつとかがこうやって制作されるのですね

小椋さん「そうですね、秘密です」

ーーそっちにあるのは3Dプリンター

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小椋さん「先ほどのセンサーの入れ物はこれでつくりました」

ここまでおおむね普通のIT企業という感じでしたが、突然趣味方面のギアが入り、戸惑いを隠せない…すごいですね


小椋社長とお話

ー通り案内いただいたので、小椋社長とお話する時間をいただきましました。

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ーー先日お話した宮本さんには小椋さんが技術方面のトップとお伺いしました。先程の自作デバイスをみてもたしかに現役テック魂を感じました!そして、PHPerの私として気になる点としては昔PHPでプロダクトを製作していたと伺っております。

小椋さん「PHPのドキュメント翻訳とかも昔はやっていましたよ」

翻訳者項目を参照、お名前が! PHP: 序文 - Manual

ーー前回に引き続き、ここにもPHPerがお世話になった方が…ありがとうございます!

英語について

ーー小椋さんは社内公用語を英語にする決定もされたとお伺いしました、そのPHPドキュメントの翻訳をされていたこともそうですし、ウェブサイトのプロフィールでも小椋さんは英語が堪能なんだなと、

www.hde.co.jp

ーーところで私は英語が全然できない人なのですが、そもそも英語ってそんな必要なんでしょうか。いや、身につくなら今すぐ金払うぞみたいなのはあるんですが…そんなに困ったことが今までないのですよね。

小椋さん「技術的な情報を調べる時に英語の情報をしらべませんか?」

ーー勿論見ます、でも日本語の情報も多いじゃないですか?

小椋さん「今では翻訳してくれる人も多いですよね、かくいう私も昔PHPの情報を翻訳していました」

「でも、翻訳者する方がバックグラウンドやコンテキストまで必ず把握しているわけではないので、細かいニュアンスが変わる事もあります。結果として元とは違った解釈、方向性に多くの人が向いてしまう事もあります」

「それに、新しい情報やニッチな情報、アドバンスドな情報は翻訳されるのにも時間がかかります。我々は先端をみていかないといけないので翻訳情報を待っていられない事もありますよね」

ーーなるほど、私も面倒で日本語のブログエントリをググって見て四苦八苦した後、素直に英語の公式ドキュメントにあたると一発で解決することも多いですね。

「以前は日本の市場も大きく魅力的だったので、公式がドキュメントを特別に日本語に翻訳することも多かったと思います。しかし、そういった時代は過ぎたと思われます」

「今の世界を見渡しても、この状況で参考にできる他の市場はみあたりませんし、おそらくその風潮が戻ることはないでしょう。ならばこの先どうするか、変わった今へ対応することが必要です」

ーー時代の変化として、英語化待ったなしということですね

「決して日本や日本語がダメという訳ではないですよ、私は日本を大切にしていますし、日本語が適切な所まで英語にする必要はありません。しかし追加の手段、ツールとしての英語が必須だということです」

ーー小椋さんが英語化を推進していても、日本を大事にしているのは感じます!

小椋さんは普段より和装で、海外に出張する際にも和装しかもカバンはふろしきなのです。社長室には熊手までありますしね! medium.com

社内公用語の英語化について

ーーじゃあもう少し変えて、英語は重要としても社内公用語を英語にするのはどのような意義がありますか?社員の能力向上?それとも国外の市場に進出するため?

小椋さん「勿論先程の理由で個人の能力向上もねらうためでもあり、そのサポートもしています」

「ただ、おっしゃるような事が主目的ではありません。壁の標語を見ていただけますか」

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ーーいらすとやだ

小椋さん「そこは関係ないですよね?」

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HDEの社内公用語は英語ですが、英語以外を母国語とする人間が多く、必要に応じて英語以外を使うことは否定していないそうです。 それでも多様な文化、言語を持つ同僚と一緒に良く働くためには、最善なコミュニケーションツールとして英語を主要な言語にするという方針でした、とても納得ができます。

ーーなるほど、社内公用語にするというのは、英語圏に進出するためではなく、多様な文化圏の人材を受け入れるためであると

小椋さん「HDEとしてはこれは必然なんですよ。日本だけでは多くの優秀な方と出会うことは難しい、そこで我々はアジア圏にも目を向けました。たとえばASEAN地域の人口は日本の5倍、20代だけ見ると10倍ぐらいです。日本語という制約を外すだけでより沢山の優秀な人を会社に迎えるチャンスができ、昨年は世界中から2,000人以上の応募がありました」

ーー2,000人!すごい!

「その中で、まだまだ日本には魅力があって、日本で働くことに興味がある人が大勢いる事もわかりましたね」

ーー魅力がある国外での就職…そういえば私も言葉が通じるなら海外ワンチャンとか思ってみた時期がありました

小椋さん「そもそも、HDEへ来た方は多くは英語がネイティブというわけではなく、勉強したから英語を喋れるのですよね」

ーーマジレスだ

「筋力つけていくしかないですよ!」

ーーうう…(汗)

小椋さん「とにかく、日本語にこだわらずに英語をつかうと彼らとコミュニケーションがとれて、先端の情報にも触れられて一挙両得です」

「しかし我々の会社も英語化したのは最近です、実際に成長を体験した人を昼食の時にご紹介しますよ」

ーーそれは楽しみです!でも国内の人にも来てほしいのですよね?

「勿論そうですね、もっと興味をもっていただきたいです。HDEは多くの国から人材が集まっていますし、ぜひ働きつつ交流していただきたいですね」

「そして、いま中堅となっている方にも興味を持って頂きたいですね、国外からきている方は若くて学生や新卒の方も多いので、とても刺激になるとおもいますよ」

「彼らはとてもいい人で、コミュニケーションが通じない事もあるのも理解しているので、対話していくハードルも低いですよ」

ーーところで国内の方にも来てほしいのは、やはり国内向けにサービスを展開しているからなのですかね?

「そういうことは無いです、現在の主力は国内ですが海外への展開もすすんでいて、日本から海外へサービスを提供していきます。海外オフィスとのテレカンがこの後であるのでご紹介しますよ」

ーーぜひ!

オフトピ

ーーしかし、英語の資料を読むだけなら大変以外の抵抗はないですが、話すとなるともう数段ハードルが上がりますね。

(突然横にいた牧さん)「英語でのコミュニケーションが苦手なの?」

ーー別に苦手というわけではないんですけど…なんか…こう…ちゃんと喋れる自信がないのですよね。カンファレンス等で海外の方がいらっしゃった時とか、すごく話したいなあと思う事はよくありますし、実際話かける事もあります。で、1〜2割くらいしか通じてない気がするんですよね、これは喋りかけて相手の時間を無駄にしてるんじゃないか、と不安になったりするんですよね。

小椋さん「それはモチベーションになるのではないですか?」 「勉強や訓練をやるだけやってるなら、しかたないじゃん!と開き直ってもいいのではないですか」

牧さん「そもそも英語が下手だと会話が邪魔って思ってる人は少ないですよ、特にOSS系のカンファレンスなんてソーシャルのやり取りのために来ているのだから相手が嫌がるほうがめずらしい。」

小椋さん「まあ、すごいビジネス的な場とかで相手も余裕がないと、私も相手にしてもらえなくて落ち込むことだってありますけどね…」

牧さん「あとは、地域差もあるかもね。英語が母国語でない国なら、みんな(下手な英語でも)慣れている。アメリカでも西海岸カリフォルニアあたりはメキシコとか近いからか優しいですね」

ーーふーむ、僕もEUに行った時そんなに困らなかったなあ。相手も英語が母国語の人は少なかったしな。

牧さん「ところでHDEっていう会社は英語で様々な文化圏の人とやりとりできるし、とてもいいと思いますよ?」

ーーなるほど!!!(?)

小椋さん「勉強しましょう!」

次回に続く

一日に体験した事が多いため、今回前後編となります。

次回は実際のHDEの社員やインターンの方とのお話となります、そして…?

最後になりましたが、株式会社HDE様は国際的色あふれる職場でテックな社長たちと共に働きたい仲間を募集中です!

www.hde.co.jp

文:uzulla

写真:lestrrat

後編を公開しました!

lantern.builderscon.io